14. この時代の変わり目に

8月14日
「こないだ高齢者の運転免許の更新に行ってきましたよ。」
出演:関口宏(自称テレビ屋)、君和田正夫(独立メディア塾塾長・元朝日新聞・元テレビ朝日社長)、田中優子(法政大学総長・江戸文化研究)

前回

関口 あの、AIで時々若い人に聞いても、私は詳しくないから、いろいろな人に聴くけど、そんときもその話になりました。だから、どんどんどんどん便利な時代になるかもしれないけど、じゃあ、なんのために生まれてきたのか?何を生きがいに生きていってきたらいいのか?

君和田 どこまで人間の代わりが、どこまで進むんじゃうのかね。

関口 考えられることは全部やっちゃうでしょう。

田中 やっちゃうでしょうね。だって、自動運転まで始めちゃうってことは。

君和田 こないだ高齢者の運転免許の更新に行ってきましたよ。

田中 更新できました?

君和田 (笑)できました。

田中 そうですか。私は返上しました。

君和田 それでね。返上しろ、返上しろっていうね、あたかもあなたの唯一の道は返上ですっていう。そういう誘導的なあれなんだけど。だけど、それはまだ返上しないで。

関口 それは、まだ必要があるからですか?

君和田 なんかね、不安なの。

関口 (笑)どういうことですか?

君和田  なんかあったときに車が運転できないっていうのがちょっと不安。普段ね。全然運転しないんですよ、ほとんど。家にも車があるんだけども。ほとんど、運転しないんだけども。たまに、たとえばゴルフ場に、我が家から30分ぐらいなんだけど、そこに行くときに、今日は運転しようかななんて、行ったりする程度、全く使ってないんだけれど、それでも、持ってないと不安。それはなんだろうな。こんないい年こいて、まだ不安だっていうのはね。

関口 いやいや、それは我々の生きてきた時代の、その自動車というものに対する考え方ですよ。いま、だって若い人は免許も取らない、車も持たない人が増えてきてるんだもの。我々は必要だったんだよね。

田中 自動車を持たなくなったっていうのも、すごく大きな変化ですよね。

関口 ですわね。

君和田 それ、やめたのは、返上したのはいつ頃ですか?

田中 ほんの1ヵ月前です。

君和田 あれ、最近じゃないですか(笑)。

田中 ずっと返上したいなと思ってたんです。つまり、不安ていうことでいうと、なにが不安かというと、自分が運転することの方が不安なんですね(笑)。だから、それは返した方がいい。

関口 寂しくなかったですか?

田中 全然。

関口 ホント?

田中 私は、全然運転をしたくなかった。

関口 あぁ。じゃあそれはもう。僕なんかはもう、だって青春時代はアメリカの映画見て、アメリカのあの車がカッコ良くて、あぁ、あぁいうの早く乗りたいなぁって言って、16歳で免許を取ってそれからはもう。

田中 16歳で免許取って?!

関口 えぇ。16歳でね、2000ccまで取れたんです。で、18歳でそれ以上になる。

田中 じゃ、ずっと乗り回していた。

関口 乗り回すほど、あれですけど。とにかく、車と一緒に生きてきたみたいなもんだから。

田中 そうですか。

関口 だから、まだ免許ありますよ。ただ、もう運転はしてません。だけどね。運転をしなくなったときは、寂しかったです。事務所の人間に頼んで、運転してもらうようになって。ひとりでどこにでも行ける。それが、我々の青春時代。

君和田 僕の免許はプラチナ免許っていわれてね、あの自動2輪も運転できるんですよ。

関口 ついてますよ。

君和田 ある時期までは、両方ついてたの。一緒にね。それが、あるときからダメになったでしょ。

関口 私もついてますよ。だけどもう、そんなものは使い物にならんけど。ただ、なんかそういう、いまの若い人たちが車を持たない、まぁ、それは東京に住んでれば、駐車場も大変、燃費も大変。

田中 お金かかるんですよ。

関口 地下鉄利用したほうが早いというのもわかるけど、地方の人たちはどうでしょう?

田中 それは必要でしょう。年配者も乗ってますから。

関口 若い人たちはどうですか?

田中 地方の若い人だって、もちろん必要ですよね。それはやっぱり、非常に地域差がありますよね。

君和田 地方の振興策って、もっと気合い入れて話し合わなければいけないですよね

田中 私、それもね、今日お話ししたかったんですよね。

関口 地方?

田中 いまの地方創生って、なにか間違ってるような気がする。

君和田 俺もそういう感じするなぁ。

続き

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