20. この時代の変わり目に

8月20日

「メディアリテラシー。ウィキペディアは全部信用していいかって問題があります」

出演:関口宏(自称テレビ屋)、君和田正夫(独立メディア塾塾長・元朝日新聞・元テレビ朝日社長)、田中優子(法政大学総長・江戸文化研究)

前回

関口 それに振り回されている自分に気がつけない。

田中 あ。気がつかないていう点は、あるかもしれませんね。

関口 で、見てると、街歩いてたって、みんなほんとにこれでしょう。と、追われてるんですよね。あれは。次から次へくるものに対して。それに答え続けてるわけですよね。

田中 それが子供たちの間で起きてるってのが、ちょっと心配ですよね。

関口 だって、もう二、三歳からスマホをいじるんでしょ。スマホはスマホでいい面はありますよね。便利な面は。だけど、それに振り回される人生にしちゃいけないと。

田中 友達から来たら、すぐに返さないといけないとか。仲間はずれにされるとか。

君和田 でも返さないとね、俺らの年齢になるとね、なんかあったんじゃないかっていう話になるわけ(笑)。ホントに。

関口 おかしいゾと。

君和田 三日間返事しなかったやつがあるわけ。そしたら、電話かかってきて。。。

田中 大丈夫ですかって(笑)

君和田 そう。そういう話になるわけ。

関口 だから、それは私たち若い頃には、経験しなかったことですよね。どんどんどんどん、そういうものに、追っかけられてるっていう、いまっていう時代はね。むかしは、もう会社出れば、もう情報は追っかけてこなかったですわね。いま、夜であろうと朝であろうと、会社からは来るわけで。それが問題になった大きな会社もありましたね。で、そういう中で、生きていくには、どうしたらいいんだろう。

田中 ですから、そういう意味でも、教育の中身を変えていかなければならないんですね。

関口 教育ですか?やっぱり。

田中 それはそうなんです。小中学校でも、それはやり始めてると思うけれども、メディアリテラシーとか、ああいう教育は大学でもかなり前から大学でも始めていて、その新聞を読んだり、テレビを見たりして、ニュースを受け取りますよね。そのニュースが本当かどうかを、どこで確認するのかとかそれから、あとさまざまなニュース以外の情報がインターネットで入ってくる。それは本を読むのと、どこが違うのかっていうようなことを、やっぱり教えなきゃならないんです。

関口 うん。

田中 それは、たとえば本を書いたり、刊行したりするというのは、ものすごくたくさんのプロセスがあって、新聞もそうですけど、チェックが。いろんなところから、チェックが入りますよね。で、そういうところが、全部経て、初めて活字になって外へ出て行くんだけども、インターネットは、そこを経ないで、バッと出ますから。

関口 はい。

田中 でも、学生はそれを知らないで、ホントだと思って受け取りますから。そこをまず教えなきゃならない。

関口 いわゆる、洞察力みたいなもんですか?

田中 そうです。

関口 これが本当なのか、どうなのか。

田中 あとは、どういうメディアは信用できて、どういうメディアは信用できないかって、そういう区別。

関口 たとえば、それ具体的になんかありますか?あの、まぁ個人的なものをあげるわけにはいかんだろうけど。

田中 えぇと。すごく具体的なのは、ウィキペディアは全部信用していいかって問題があります。ウィキペディアっていう百科事典。私もよく使います。

関口 あれ、時々嘘があるっていうんですよね。

田中 えぇ。嘘があったり。だけども、それはウィキペディアの本部の方が、これは書きかけで、信用できないところがありますって、ちゃんと書いてあるんです。

関口 ほお。

田中 そういうことがすごく大事で。で、受け取るほうも、これはひとつの知識にしかすぎないというふうに、考えながら受け取っていればいいんですね。本来は、そこから始まって、じゃあ本読んでみようかとか、次の行動が行けばいいんですが。それをしないと振り回されるよっていうことは、やっぱり伝えなきゃいけないですね。

関口 それは、やっぱり教育ですか。

田中 教育です。

関口 ねぇ。

 

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