21. この時代の変わり目に

8月21日
「そのときにウィキペディアはダメよと。これを書いた瞬間にこの原稿のレベルが低いということを天下に証明するみたいな話だよっていうことは言ってる」

出演: 関口宏(自称テレビ屋)、 君和田正夫(独立メディア塾塾長・元朝日新聞・元テレビ朝日社長)、 田中優子(法政大学総長・江戸文化研究)

前回

君和田 作文なんかを教えていてね。必ず引用先を書けって言ってるんですよ。「と言われている」なんて書いてくるのね。「と言われている」じゃなくて、誰が言ってるのか?どこで言われてるのか?書けって。だけど、そのときにウィキペディアはダメよと。これを書いた瞬間にこの原稿のレベルが低いということを天下に証明するみたいな話だよっていうことは言ってる。だから、それは参考に使うのはいいんですよね。

田中 入り口に使うのはいい。

君和田 入り口でいいんですよ。あれは、ものすごく有効なんです。入り口として。だけど、それをそのまま丸呑みにして、引用文として書いたら、読む人が読んだら、この人は、ばってんとなる恐れがある。だからそこは引用っていうか、先生がおっしゃる信頼度というのは、ある自分の経験のなかで、積み上げていくしかないかも知れないですよね。同じあれでも、この人だったら信頼できる。こいつはダメだ。同じ会社のなかでも。そういうのって、経験していくしかないのかな。

田中 おっしゃるように大学では、そこははっきりしてますから。単位取得するような論文やレポートを書くときに、おっしゃるように、ちゃんと引用先を書かなければ、引用先を書かないで、誰かが持ってきたら、それは単位を取らせられませんから。

関口 それは見抜けますか?

田中 それは難しいんですよ。いま、インターネットから持ってくるから。

関口 でしょ。

田中 いま、いろんなソフトが出てて、見破るソフトとか(笑)。

関口 あるんですか?よくコピペ、コピペって言ってたじゃないですか。

田中 コピペをチェックするソフトとかあるんです。

君和田 もういまは、そういうソフトもあるんですよね。チェックするソフトもあるんです。

関口 いや、それも。私たちは、ついていけない(笑)。どんどんいきますね。だから、どんどんへ行きます。これは、止まらないですから

田中 ただ、それは簡単なことで、人を騙すなっていうことですから。人を騙すなっていうことを教えていれば、別にそういうコピペはしないですよね

関口 でも、便利ならやっちゃうでしょう。卒論なんて、それだらけだったっていう、ちょっとそんな時代があったでしょう。

田中 次第に、そこはまぁ、いまは乗り越えるようになって、学生たちもわかってきて。せっかくレポート出したのに、単位落とされちゃったというふうになりますから。処分しますから、ひどい場合には。

関口 どういうふうにですか?

田中 停学。

関口 あらら。そんなに厳しいの?

田中 ものすごく厳しくなってます。そうすると、試験期間中が停学にかかると、その年の単位は全部落とすので。結局4年のところが5年とか6年やらなくならなくなるから。

君和田 どの程度の事犯で停学なるんですか?

田中 それは、もう剽窃がはっきりした段階で。

君和田 段階で。それは、もちろん引用として使ってる分には構わない。

関口 言ってみれば犯罪扱いだなぁ。

田中 犯罪です。剽窃、盗作ですから、犯罪です。

関口 そういうことになるのか。

君和田 剽窃が、プロの世界でも、まかり通ってるみたいですね、いま。作家なんかでもねぇ。

関口 なんかあるらしいですね。

君和田 作曲家なんかでもね。

関口 作曲家なんかでも、有名な事件がありましたけどね。

続く

これまでの時代・これからの時代。現代への憂と期待を、大人たちが語り合う。いかがでしたでしょうか?ネット時代のクリエイティブで、コピペと剽窃は、頭の痛い問題です。これも教育で解決するしかないんでしょうか。「この時代の変わり目に」は毎日配信しています。カレンダーの日付をクリックすると、その日配信された動画をご覧いただけます。



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