22. この時代の変わり目に


8月22日
「まだ新しい曲作れるの?」って聞いたら、「もうないよ」って(笑)。

 

出演: 関口宏(自称テレビ屋)、 君和田正夫(独立メディア塾塾長・元朝日新聞・元テレビ朝日社長)、 田中優子(法政大学総長・江戸文化研究)

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関口
 だけど、有名な作曲家のひとりに聞いたけど、音譜って限られてるじゃないですか。「まだ新しい曲作れるの?」って聞いたら、「もうないよ」って(笑)。もう、作り尽くした。ほんとかどうか知らないけど。そういうことってきますよね。

君和田 日本の歌で、上を向いて歩こうとか、日本のベストテンとかやるとね。かなりの部分が、これはベートベンのなんとかから引用したんだとかね、みんなでてるのね。

関口 それは、しょうがない部分もあるでしょう。

田中 あえてというとこじゃなくて、それが記憶に残っちゃっているということがありますからね。

関口 いや、だからねぇ(笑)。

君和田 モノを作るのがだんだん大変になってきますよね。

田中 本当そうですよね。でも、それはオリジナリティっていうことを気にしすぎるってのもあると思います。なぜかっていうと、江戸時代の歌舞伎なんか見ていると、いろんなところから持ってくるんですよ。

関口 そうなんですか。

田中 組み合わせるんです。本当はそういう組み合わせっていうのも、すごく大事な才能で。盗作ではなくて、あの事件とこの古典と、忠臣蔵なんかもそうですからね。

関口 そうなんですか。

田中 新しくおきた事件を、太平記みたいな物語を持ってきて、組み合わせてやると、こうなります。それをやるので、次々と新作が作れるんです。だから、歌舞伎は毎月新作をかけてたんです。当時は。そのやり方っていうのは、やっぱり日本のやり方として、成立してたっていうことがいえると思いますね。

関口 日本人の知恵ですね。まぁ今日はせっかくお集まり頂きましたんで若い人たちに、これだけは伝えておきたいってことはありますか?

続く

これまでの時代・これからの時代。現代への憂と期待を、大人たちが語り合う。いかがでしたでしょうか?クリエイティビティと組み合わせ、これからもテーマであり続けるのでしょうか。「この時代の変わり目に」は毎日配信しています。カレンダーの日付をクリックすると、その日配信された動画をご覧いただけます。



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