23. この時代の変わり目に

8月23日
「若い人に伝えたいことは?」「表現してください」「清廉潔白であれ」

出演:関口宏(自称テレビ屋)、君和田正夫(独立メディア塾塾長・元朝日新聞・元テレビ朝日社長)、田中優子(法政大学総長・江戸文化研究)

前回

関口 まぁ、今日はせっかくお集まり頂きましたんで、若い人たちにこれだけは伝えておきたいってことは、ありませんか?

田中 うん。そうですね。これから、ほんと世の中どうなっていくか分からないから。自分のなかをちゃんと見つめてほしい、ということです。

関口 そのためにはどうしたらいいですか?

田中 そのためには。そうですね。表現してください。ただただ受け取るのではなくて。文章でも、人に言葉で伝える、音楽で伝える、様々な方法があるけれども、一歩踏み出して表現をしてください。そうすると、自分はなにを言いたいんだろう、なにを言わなければならないんだろう、なにに責任を持つべきなんだろう、というのを考えることになるんですよね。自分で表現をするということになると。それから、表現すると、表現をする相手が必要になってきますから、誰に対して、これを言うのだろう。いろんなことを考えるようになると思います。ですから、一歩踏み出して表現をしてください

関口 受け取るばかりじゃなくて、表現しなさい。と、自分が分かる。

田中 そうです。

関口 そうですか。君和田さんはどうですか。

君和田 僕はねぇ。40過ぎた娘がふたり。ひとりは離婚して我が家にいま帰ってきてるんだけど。彼女らに期待してるのは、やりたいことをやれっていうのがひとつあるんですね。特に女性だからっていうところがあるんですよ。男の子だったらねぇやりたいことやれって、本当に言えるかどうかって、若干、自分でも自信のないところがあるわけ。

関口 それは、なんでですか?

田中 その差はなんです?

君和田 女の子はね、やりたいことをやったほうが、いまの時代だったら。

関口 それはわかる。わかります。男の子はなんで。

君和田 男の子はね。やりたいことやれって言うとね、なんか親の負担を感じてね、ものすごくいい大学行かなきゃいけないとか。

田中 あ。そっちのほうに走る?

君和田 そっちのあれがあって、俺はそこまで言えるかなっていうね。

関口 そうとるかな。やりたいことやれって言われたら、勉強したくなかったらしねぇや。それはって、そっち行きません?

君和田 うん。ただ、ともかく、やりたいことを最優先しろと。一点それに付け加えるのは、あまりいい言葉じゃないけど「清廉潔白であれ」っていうね。あまり汚いことをするな、と。ここだけなのね。で、いまの上智の子どもたちっていうのは、うちの娘達の半分くらいの歳か。だから、孫までいかないんだけど、うちの娘と孫の間くらいの年齢なんだけど。彼ら彼女らにも、あ、いまやってるのは新聞学科のメディア志望の人だけを相手にしてるの。だから、メディア志望をできるだけ崩すな。目指すもの目指せってことは、かなり言いたいと思っているわけ。それと、もうひとつは彼らそんなに生活に困っているというわけでもなんでもないから、言う必要もないかなって思ってはいるんだけど、やっぱり人柄的にね、変なアレになるなっていうのは。ちょっと。

関口 変なアレっていうのはわかりませんが。清廉潔白じゃない?

君和田 うん。ない。

関口 清廉潔白っていうのは、生きていく上においては、難しい。それをね、しっかり維持していくのは。やっぱりどこかで妥協しちゃうとかねぇ。そういうことを起こるから。それは、どうすれば、清廉潔白を保てるんですか?

君和田 それはね、自分の心の持ちようだけなんだね。

関口 どういうふうに?

君和田 うん。だからね。これはね、人に迷惑かけないの。なんかね。やりたいことをやれって言うとね。人に迷惑をかける場合が出てくるわけ。だけど、清廉潔白であるというのは、人に一切迷惑をかけない。自分の心の持ちよう、ありようだけだから。それはできるだろう。いちばん簡単だろうと思ってるわけ。

関口 それが、いちばん難しいんじゃないですか。大人たちをずいぶん見てきましたけど、清廉潔白な人ってほんとに少ないよねぇ。

君和田 ほとんどいないでしょう。

続く

 

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