2. 中国のガチャガチャは進んでる

10月2日

「なんかインターナショナルでやっていくんじゃなくて、自分たちさえ良ければいい。」

前回

関口 志村さんは、どういうところで時代の変化を感じてますか?

志村 僕はですね。まぁ、日々感じてるんですけどね。

関口 日々。どんなことで。

志村 その、たとえば漢字書けなくなるとか。

関口 それは衰えてるだけ(笑)。その漢字書けなくなるってのは、その「ITだ」「スマホだ」やってるうちに、自分で字を書かなくなるっていうことですか?

志村 そうですね。自分で字を書かなくなる。

関口 そういうことでもって、自分で書く能力が衰えてくる。

志村 あるいは、そういう言葉でいえば、たとえば、トイレとか、こないだホームを歩いたらですね。「一列に並んでいただいてありがとうございます」ってデカデカと書いてあったんですけど。

関口 なにがいけませんか?

志村 いままでだったら、多分「一列に並んでお待ちください」とか、「一列に並んでください」みたいなお願いだったと思うんですよね。それが、いつの間にか、いつごろからか、「綺麗に使ってくれてありがとうございます」とか。

関口 それは、なんの変化なんだろう。

志村 いままでは、なんというかお客さんにお願いしてたっていうのが、さらに、一歩進んで、相手がお願いしたあとの、自分たちの思ってる行動をしてる前提で、もうお礼を最初に言っちゃうっていう。

関口 いやなんですか?

志村 ちょっと嫌なんですけど(笑)。そういう言葉遣い的みたいなのって、ほんとによく変わるなぁって。

関口 あぁ。そう。なんかちっちゃなことですな。

志村 すみません(笑)。

関口 でも、なんかほらIT詳しいじゃないですか。メディアも詳しいじゃないですか。大きいほうでいうと、なにか、あぁ時代変わっちゃたなっていうのあります?

志村 たとえば、この間、中国に行ってきたんですけども。いつの間にか中国のほうが、いろいろ進んでると。

関口 どういうとこで。

志村 ガチャガチャも、硬貨じゃなくてスマホで決済したり。

関口 ガチャガチャって、子どもが、なんかこんなことして、なんか出てくるやつでしょ。オマケみたいなやつ。

志村 はい。あれ、日本ではまだ小銭入れてやるわけですけど。中国って、こういうスマホのペイメントっていうか、まぁなんでもこれで払っちゃうわけですよね。タクシーでもなんでも。そういうのが日常の生活に広まっていて。普通に使っておるなと。

関口 うん。

志村 いままで、日本人がアジア行くというと、どちらかというと上から目線というか。行ってなんとなく歓迎されるみたいなイメージで行ってたんだと思うんですけど。

関口 抜かれた?

志村 抜かれてんじゃないですかね。そういう感じしましたね。

関口 それはあっという間?

志村 えぇっと。このだから、10年。2000年以降。

関口 ひっくり返った?なにがそうさせましたか?

志村 それは、そうですね。日本人というか、日本企業というかが、まず外に行かなかった。

関口 行かなかった?日本人が知恵を貸したわけじゃないんだ。中国人独自で始めたの?

志村 えっと。そうですね。それは最初に日本人が技術供与したりとか。

関口 うん。なんか最初にやってたでしょ。

志村 やってましたね。やってました。

関口 それを、そのうち向こうがマスターして独自に自分たちで始める。

志村 始めるようになるわけですね。で、それはまぁ、自分がこの前行って思ったのは、自由貿易なり、なんなりOKよと。自分は、そういう教育というか、洗脳をアメリカで受けて、そういう考えだったわけですけど。向こう行ってみたら、YouTubeもFacebookも、全部中国製。ITサービスは全部中国製なわけですよね。それはその日本とか、技術供与したりとか、アメリカの技術をパクって、国内だけで開発して、外国企業は入れずにやる。

関口 そこはなんかさぁ。まぁ、中国の悪口を言うつもりはないんだけど、わたしも詳しいことはわからんけど。なんか協力的じゃないよね。あの人たち。

志村 中国人?

関口 うん。なんかインターナショナルでやっていくんじゃなくて、自分たちさえ良ければいい。

志村 そうですね。

関口 そういう感覚っていうのもね。我々もちょっとショックなんですよ。まぁ、経済的にも中国に抜かれたってこともあるけどね。もっとインターナショナルでもの考えてくれなきゃっていうのが、我々世代の心配。

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