5. 若い人は変化を望んでいない

10月5日

年を追うごとに、人類の平均的IQってどんどん上がってきているんですよ

前回:軍事より経済の安定を

関口 この変化はどうですか?僕はいちばん初めに申し上げたとおり、時代はどんどん変化している。だけど、若い人たちはあまりその変化をあまり喜んでないのかな。

志村 そうでしょうね。

西内 そうですね。多分、ちょっとまぁ二極化という訳ではないんですが、すごく若い人っていっても一枚岩じゃなくて。意識が違う人たちに分けることができるのかなぁと。つまり、そのいわゆるテクノロジーを使って、変化すればするほど楽しいよねっていう側の人たちと。

関口 この人がそうです(笑)。

西内 そうですね。ていうのと。やっぱり、これからそうやって、たとえば若いけれども、そんなにITが得意じゃないっていう感じであれば、それが従来通りの父親がやってたような、仕事をやったりしていたいみたいな。自分は、そういうITとかで消費はするけれど、たとえばプログラムを書くようにはなるわけでも、コンピューターを使いこなすわけでもない。ので、なんか従来通りのそういう仕事がしたいのに。でも、だんだんそのパイっていうのは結構減ってきていて。

関口 減ってんでしょ。

西内 つねに新しい仕事っていうのが増えてきている。いっぽうで、そんな仕事、もうだんだんなくなっていくよねっていうのが、分かれていて。そうすると、そのなんか、なくなっていく仕事っていうところに対して、思い入れがある人っていうのは、これ以上そういう流れやめてくれよというのも、いらっしゃるのかもしれない。

関口 いる。だけど、それはどんどん少なくなるでしょ。

西内 ですよね。

関口 これだけ時代が動いてるんだから。ねえ。これがどこに行っちゃうの?というのが、私の心配。老婆心ていうのか、老爺心というのかね。わたしたちは、もうすぐ終わっちゃうんだけどさぁ。この世の中、どこ行っちゃうの。まぁ世界的に見てもね。ある意味では、テクノロジーっていうんですか。こういうものは。ねぇ。こういうものは、どんどん発達するけれど、人間の考え方は、時代逆行し始めてないかい。あの第二次大戦が終わったとき、日本は負けましたけれども。世界中にふわっとした空気ができたのは、やっぱり世界がひとつになっていこう。みんなで問題を解決していこう。というほうへ、動き出したんですよ。ところが、こういうもんが発達して、こういうもんがいろんなことが言えるようになってきて、自分たちさえよきゃいいじゃないの。トランプなんて人は出てきちゃう。これは時代逆行し始めちゃったかな。モノの考え方はね。これは、どんどん進んでっちゃうんですよ。この辺が、心配なんですよ。これはどう考えますか?

西内 そうですね。多分、個人のレベルの話と、社会のレベルの話と、両方要因が思うんですけど。まずポジティブな話としては、あのフリンていう、ジェイムズ・フリンかな。心理学者でフリン効果って呼ばれるものがあるんですけれど。それをはなにかというと。結構、年を追うごとに、人類の平均的IQってどんどん上がってきているんですよ。

関口 上がってるんですか?

西内 上がってるんですよ。たとえば、昔のIQテストが生まれたくらいの時期の。当時の、たとえば、どこかヨーロッパの田舎の方で。なんでしょう。たとえば、「ラクダと羊の共通点てなんですか?」みたいなことをして。我々だったら、たとえば「それは哺乳類だね」とか。そこまでいかなくても「4本の足で行きますね」「あったかいですね」とか「毛が生えてますね」って言われるじゃないですか。っていうのを、たとえば、現代人とのギャップのなかで、「いやぁ僕はラクダを見たことがないよ」とか、「この辺にはラクダがいないよ」とか。なんか、そういう具体的な事物じゃないと考えられないというところから、たとえば「同じ哺乳類ですよ」っていう。そういう集合論とか、論理の世界っていう。物事を抽象化して考えるみたいな能力っていうのはIQのなかに入ってくるんですが。その能力っていうのは、少しずつ、いくつかずつ上がってきていて。だから、いまの平凡な現代人が、100年前とかに行くと「こいつはすごく科学的な思考ができる人だな」みたいに。

関口 言われるのかな。

西内 「あれがなぜなのか?」というのは、よくわからないけど、時代とともに、少しずつそうやって、どんどんIQが上がってきているっていうところは、フリン効果って言われているところで。

関口 それはこういうものの影響ですか?

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関口宏(自称テレビ屋)
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