4.この時代の変わり目に

8月4日
「法政大学の場合は増えているんですよ。留学する人が。特に女性を中心に。」

これまでの時代・これからの時代。現代への憂と期待を、大人たちが語り合う。

出演
関口宏(自称テレビ屋)
君和田正夫(独立メディア塾塾長・元朝日新聞・元テレビ朝日社長)
田中優子(法政大学総長・江戸文化研究)

前回

田中 グローバル化って進めると、ある時期から、アメリカの大学みたいになればいいんでしょ、というような風潮が出てきたんですよ。もっとお金儲ければいいんでしょとか。豪華な寮を作ってとか。そういう考え方も出てきたわけですよね。けれども、グローバル化は、そういう意味じゃなくて、つまりどこかの国のようになればいいという意味ではなくて、ダイバーシティ化って、多様な価値観が世界にあるわけだから、そういうことを、充分理解して、自分がどうするのか?と決めること。それがダイバーシティなんですよ。それと一体じゃないと、おかしなことになる。その両方やりましょうということですね。

君和田 どこかへ短期で留学したいと思ったらそういう制度があって、できるわけでしょ。それを保障するために。高校生が、外国なんか、アメリカに限らない、どこでもいいですけど、留学してまた戻ってくる。戻ってきて、中央大学の高校だったと思うけど、高校のときに留学できるんだけど、戻ってきたときに中央に進めなかった。多分、学科の関係だと思うんですけど。でも、いまは進めるようになってる。

田中 そうです。単位の互換性ができたんですね。

君和田 だから、高校生から留学してるんですよね。

田中 はい、してます。

関口 ただ、それの数が減っているというデータがありましたよ。日本人が外に出て行く数が減っているという。。

田中 全体としてはそうみたいですけれど、法政大学はどんどん増えてますから。

関口 ?

田中 法政大学の場合は増えているんですよ。留学する人が。特に女性を中心に。ですからそういう外に出て行くというのは、単に外に出ていくだけではなくて、いままで考えてもいないような生活に出会うわけですよね。たとえば、スリランカに行くとか、アジア諸国にも行くわけですから。そこで衝撃的に様々なことをわかって帰ってくるわけですから。それで人生観変わって、自分の将来を別の方向に向けるようなケースはたくさん出てきています。

君和田 バカロレアプロジェクトというのは?

田中 バカロレアという入試方法も。。

君和田 それも、その一環ですよね?

田中 バカロレアというのは、スイスが中心になっている入試制度ですね。物事を考えながら授業を受けたり、書いたり。つまり、記憶力ではなくてということですが。。必死になって、考えたり、議論したり、プレゼンテーションしたりする能力がなければ受からない試験なんですね。ヨーロッパでは、大体採用してますけれども、日本の大学でも取り入れていて、高校でもバカロレア教育をしています。

関口 つまり、なんですか。点数の取りやすい科目で、こことここを覚えておけば、点数が上がるみたいなことを避ける。本当に考えたんですか?本当に理解できてますか?ってことを深めるための教育方法?

田中 そうですね。バカロレアの場合は、ヨーロッパのやり方を見習って、その方式を取り入れてやるんですが、日本全体がもうそっちの方に行ってますから。

関口 行ってるんですか?

田中 ええ。入試制度が変わりますので、あと2 、3年で。

関口 そうじゃないとねぇ。試験で点数を取る方法だけ身につけたって、何を学んだか分からないんじゃ意味がないでしょう。それはいい方向に行ってるんだ。

田中 行っています。大教室授業でも教員が一方的に話すっていう講義は、どんどんなくなってると思います。

君和田 関口さんでも、僕なんかでも、大学でなに学んでか?って聞かれてね。なんにも覚えてないんですよ。なにも学んでないんですよ。クラブ活動とか、そういう面白さは残ってるんだけど。授業としてなにを学んだか?答えられないんです。ところが、いまの若い人はそれが答えられるようになってきているんですね。

関口 いい方向なんですね。

田中 そうですね。というか、そういう努力をしてるということなんです。大学としても。要するに一方的に聴くだけではなくて、自分で話さなければならないとか、議論に参加しないといけないとか。。。

関口 それが苦手だって言うんですよ。いまの若い人たちは。

田中 だから、苦手だから、苦手じゃなくすようにしないといけないんです。

君和田 それ、男じゃないですか?

続く

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