13. この時代の変わり目に

8月13日
「どうすれば得か?なんて考えて生きてると不幸な人生に」

これまでの時代・これからの時代。現代への憂と期待を、大人たちが語り合う。
出演

関口宏(自称テレビ屋)
君和田正夫(独立メディア塾塾長・元朝日新聞・元テレビ朝日社長)
田中優子(法政大学総長・江戸文化研究)

前回

関口 そうですか。どう思われますか?

君和田 そうなんですよね。それぞれの国の得手不得手ってあるはすですもんね。だから、高度成長のときにね、日本はメーカー、物作りで成功したんだけど、結局金融証券、IT系は、全部アメリカにやられたんですね。もう日本で金融商品なんか、日本発の金融商品なんか、三菱銀行だって、富士銀行だって、作れなかった。みんな、アメリカから商品が入ってきて、日本の銀行なにやったかっていうと、大学の理科系の連中を採用して、分析させたんです。アメリカの商品の中身を。

関口 金融商品を?

君和田 金融商品を。精緻な統計を、なんか計算機かなんか使ってね。そして、分析して、相手の商品のどういう、できてるかっていうところを調べてやったんですよ。それくらい大事なところで遅れちゃったのね。IT とか。

関口 ITは遅れましたね。間違いなく。

君和田 金融商品とかね。

関口 でも、あの金融商品って、私また経済の素人が大きなこと言いますが、あれはなんか錬金術みたいな。

田中 そうですよね。中身がない。

関口 本当の経済で、なんか出来てきた利益じゃなく、こうやって、こうやって、こうやったら、ほら儲かるじゃんみたいな。それ、どっかおかしくない?

田中 だから、誰かが儲かってるってことは、誰かが損してるって。

関口 そういうことですよね。だから、うん、あんなものは学ばんでいいと、僕なんかは、思ってちゃうんだけど。それないと、いま、日本の金融界もダメなんでしょ?

田中 だいたい、いまの日本の経済って、なにかそういうもので、支えてるんじゃないかと思うくらい、その本当は借金だらけですよね。それなのに、どうして私たちこうやって普通に生きてるんだろうと思うと。

君和田 日銀が全て引き受けてるからね。

田中 あれも不思議な仕組みですよね。

関口 あれは、いずれなにか。

君和田 出口がね、爆発するという説といやそんなことはないんだという説と2つありますよね。

田中 爆発するという説の人は、2020年オリンピックが終わった後になにかが起きるって言うんです。

関口 もう近いじゃないですか。じゃないって言ってる人はどういうことを言ってるんですか。

君和田 じゃないってのは、極端な言い方をすると、赤字国債を印刷し続ければ、それだけ続くんだって言う(笑)日銀が全部引き受けてね。

田中 それで、国債は日本人が支えてるから大丈夫なんだって言ってるんです。でも、それいつまで続くのかって(笑)。

君和田 ギリシャみたいに外国が持っちゃうと、大変なことになるんだけど、いまほとんど日銀が引き受けているでしょう。

関口 でも日銀ってことは、そんな信用してていいってことなんでしょうか?

田中 日銀が引き受けてるってことは、私たちが預金してるそのお金のことですよ。

関口 我々が、日本人て相当預金高、高いんですよね。それをあてにして、日銀はそういうことやってる。

田中 そういうことですよ。ただ、最近タンス預金が増えてるっていう噂もあって、2020年に破綻するという噂が広がってくると、じゃあ銀行に預けるのやめようかみたいに。

関口 一時、そうなりかけたときありましたね。金融不安が来たときね。また来るんですか。

田中 ですから、あぁいうことって、精神的な不安で、ホントに不安感で、なにか起こってしまいますからね。金融恐慌というのは。だから、物理的に変わらなくても、そういうことが蔓延していった時期というのは、本当になにが起こるかわからないですよね。

関口 だから、まぁ。将来先が全部見通せてる人なんているわけがないんで。その場、その場でこうがいいってやっていくのが人間でしょ。ねぇ。

田中 ですから、そういう時代になにが必要なのかっていうと、人間にとっての価値はなにかとか。それから、人はどっちの方向に向かうべきなのかとか。それは、別段宗教とかではなくて、自分の考え方としてなんで、自分の考え方として持ってる必要があるんですね。そうじゃないと、私はどうすれば得をするのかなっていうことを考えていると、常に右往左往するしかなくて、非常に不幸な人生になりますよね。

関口 何のために生きてるのか?とか。

君和田 そういうことですね。

関口 そういうことが、わかんなくなっちゃう。

続く

 

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(制作)
「日めくりテレビ」