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特集コラム 「あの日のこと」vol.2
宮川 禮子
松尾 英里子 / 白鳥 美子大切な人に伝えたい「記憶」のインタビュー。
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「あの日のこと」 vol.2 【目次】
「好き」だから、そして、「勝ちたい」と思うから、楽しい 宮川禮子(みやがわ・れいこ)さん 91歳になった今も、週に2日は卓球の練習をしているという宮川禮子さん。練習の翌日...
2023.11.01
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2023年3月、ライバルを制し91歳での優勝 1/8
ストックホルムで行われた世界選手権の写真 2012年 「負けるとやっぱり悔しいわね…」と、宮川さん。今回、日本一の座を手にした宮川さんには、36年前の初対戦以来、「一度も勝て...
2023.11.01
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戦争真っただ中 名古屋での小学校生活 2/8
卓球を始めたのは、終戦直後までさかのぼる。当時、父親の仕事の都合で金沢暮らしだった禮子さんは、雪深い北陸の冬の日々の中で、卓球場に友人たちと入り浸るようになった。 「最初は...
2023.11.01
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疎開先は、福島 雪の中を足袋に下駄ばきで登校 3/8
名古屋から疎開する前の家族写真 小学校6年生の時に、福島市の母親の実家に疎開した。 「これは、縁故疎開と呼ばれていました。妹は、少し後に集団疎開へ。そして、双子の弟た...
2023.11.01
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鯨の煮物と小さな青いリンゴ 4/8
家族を順に疎開先に送り出した直後、名古屋に一人残っていた父は、空襲警報が鳴っても、もう守るべき人たちもいないし…と、防空壕に入らなかった。 「そうしたら、その防空壕に直撃弾が...
2023.11.01
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蔵の中のオルガンと『バイエル』 5/8
「それでも、私は恵まれている方でした」 禮子さんの最初の疎開先である福島市の母親の実家も、その後移った二本松の父親の実家も、敷地内に複数の蔵を持つ裕福な家だった。 「母の...
2023.11.01
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大阪府ランキング3位~卓球漬けの高校時代 6/8
金沢の町は「(空襲で)焼けなかった」ので、戦争の影響をあまり受けていないように感じたという。日本海の魚も豊富で、食べ物にもさほど困らなかった。「おいしい和菓子もたくさんありま...
2023.11.01
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夫・宮川泰さんとの出会い~きっかけは、ジャズ 7/8
「大学でまで卓球をするつもりはなかった」という禮子さんだが、大阪府ランキング3位の選手を大学の卓球部が放っておくはずはない。すぐに勧誘を受けて、結局また卓球漬けの毎日になった。...
2023.11.01
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継続は、力なり ~好きだから続けられる 8/8
大学卒業後、就職した会社でも卓球部をつくって活動していたが、結婚を機に10年ほど卓球から離れた時期があった。 「今と違って、結婚したらやめるというのが常識でしたからね」 5年...
2023.11.01