恐るべき20年代の幕開け
塾長  君和田 正夫
激動の「2020年代」が始まりました。「独立メディア塾」はその変化に備えることにしました。
まず第一は内容をご覧ください。過去・現在の出来事、将来に待ち受けているであろう出来事を、できるだけ沢山カレンダーのように並べました。ご自分が歴史のどこに立っているのか確認してください。カレンダーには過去、現在、未来を問わず出来事が、いつでも追加されます。
カレンダーと原稿は双方向
第二は投稿していただいた原稿とカレンダーの双方向性です。原稿はほぼ確実にカレンダーのどれかの項目(出来事)と接点を持つはずです。例えば、6月20日の「世界難民の日」をクリックすると、1月号の「オープントーク」に載っていた「結婚・家族・難民」という原稿にまで飛ぶことができます。
逆にカレンダーの項目に合わせて原稿を書いていただけば、原稿とカレンダーは直接、連携いたします。
第三に「連載」をスタートしたことです。難問だらけの日本を、一本の記事でとらえることには無理があります。それらをテーマごとに連載記事にしていきます。一回目の連載は「地方問題」です。人口減少社会にあって、どのように考えたらいいのか、どう取り組んだらいいのか、に取り組む連載です。
第四の改革として、毎月1日の更新日にこだわらず、新しい原稿や出来事があれば更新するとうことです。ただし、ですが、関口宏の「コラム」と私の「塾長室」は従来通り毎月1日の更新とさせていただきます。
内容面の改革だけでなく、レイアウトなども読みやすいこと、スマホに対応していることを意識しています。若い人にぜひ読んでもらいたいと強く思っているからです。
人口減と人口増のはざまで
それでは「独立メディア塾」に再スタートを迫る「激動の20年代」とは何でしょう。簡単に触れたいと思います。
大きな要因は人口です。日本の人口が減り続けていることは、ご承知の通りです。危機を表すいろいろな言葉があります。
《2020年問題》があります。団塊の世代が後期高齢者になり、高齢化率が30%を超えます。団塊の世代は1947年~49年生まれの633万人を指します。1947年~51年生まれまで広げると1000万人にもなる大勢力です。この世代が2022年から75歳以上(後期高齢者)になりはじめ、《25年問題》と言われる25年には4人に一人が後期高齢者になります。
団塊ジュニア(1971年生まれ~1979年)の《2040年問題》もあるようですが、それはともかく、市町村の職員が大量にやめる、その退職金が不足する、結局自治体はつぶれる、などの予測も飛び交っています。
日本とは逆に世界全体では人口増が心配されています。国連の報告によると、世界の人口は2019年の77億人から2030年には85億人(10%増)に増えます。さらに2050年には97億人(同26%)、2100年には109億人(42%)へと増えることが予測されています。これは食糧需給、医療などの備えができるのか、移民、難民の受け入れ態勢をどうするか、など不安材料がいっぱいです。2027年までには人口1位の座は中国からインドに移ると予想されています。
人口予測は一番確実な指標です。何年も前にわかっていたことなのに対応してこなかった政府の責任、国際社会の責任を、どう考えたらいいのか、それを考えましょう。