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ジャーナリストより強力な「無職」へ

塾長  君和田 正夫

 3月号で「塾長室」を欠席したら、「病気なのか」「やめたのか」と、問い合わせをいただきました。
 ご心配をおかけしました。両方とも当たっています。病気・年齢と同時進行するように仕事が難しくなりました。
 「独立メディア塾」も新しい時代を志して再始動の道を選びました。誰もが情報発信・受信に関われる時代が生まれ、「ジャーナリスト」という職業、「メディア」という業界は、底知れぬ曖昧さに包まれています。その中で、自問自答を繰り返しました。メディアは人間の何を晒し出し、何を覆い隠してきたのか。その一端を担うジャーナリストとは何なのか。どんな役目を持っているのか。
 たどり着いた答えは「ジャーナリスト」像を追い求めず、むしろ捨てることでした。「無職」になろう。自由に見えました。
 ジャーナリスト、ジャーナリズムの力強い原点は「戦いの場」であり、次の2点に支えられてきたと長い間、思ってきました。
  •取材すべき(戦うべき)相手を持っていること。
  •取材したことを伝える場を持っていること。
 「独立メディア塾」こそ、その戦う場ではないか、と多くの人が言ってくれました。まったくその通りです。ここで頑張るしかない。それなのに、自分がまず脱落してしまう。原因は1つ。戦場ではない安全地帯に身を置いてメディアを論じてきたことだ。ジャーナリズムを軽い色合いでスケッチしてきた。だから脱落できてしまう。新聞・テレビの世界で60年間積みあげたスケッチの数々は、私自身に強い無力感を残すだけになりました。
 病気と年齢。歩くことが困難。2階の自分の部屋に上がれない。本屋にも図書館にも出られない。80歳を超えての病気は想定の範囲内とはいえ、つらいことです。
 昔、関口宏さんとメディアはなぜ広告に支配される「金持ちの道楽」になってしまったのか、と嘆いたことがあります。「貧乏人の道楽」があったって不思議ではないだろう。よし、一丁やろう!と生まれたのが「独立メディア塾」だった。だから「独立」は、「無銭」であり「貧乏人」の意味だった。
 健康が回復したら、「職安」活動を始めたいと思います。
 関口さん、あなたはメディアの新しい道を探し、突き進んでください。できます。


(2023.03.31)

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