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「自由を求める群衆を私に」

 独立メディア塾 編集部

 フランスから贈られた米国の自由の女神像。正式名称は「世界を照らす自由 (Liberty Enlightening the World)の像」。その台座には、米国の詩人エマ・ラザラスの詩が刻まれている。

 自由の女神は1886年10月28日に除幕式が行われた。右手に純金の炎が燃えるトーチ、左手にはアメリカ合衆国の独立宣言書。独立記念日である「1776年7月4日」がローマ数字で刻印されている。足元には引きちぎられた鎖と足かせ。弾圧、抑圧からの解放と、人類は皆自由で平等であることを象徴している。女神の冠にある七つの突起は七つの大陸と七つの海を示す。身長は33.86メートル、台座部分も含めると93メートル)、総重量は225トン。
 台座の礎石にはエマ・ラザラスの「新しいコロッサス」と題する詩が刻まれている。その後半部分を。
 「倦み疲れ 貧しさに喘(あえ)ぎ 自由に焦がれて 群れなす汝が民を。我に送れ 家なく災厄に弄ばれし者たちを。我かかげん 我が灯火を 黄金の扉の傍らに!」(「自由の女神物語」小田基著から)。「コロッサス」はロードス島の巨像。

 1776年7月4日、米国は独立を宣言した。
 100年後の1865年。フランスの法学者で政治家のエドゥアール・ド・ラブレーが独立100周年を迎える米国に両国の友情の証となるモニュメントの寄贈を提案した。当時、米国は南北戦争やリンカーン暗殺で混乱のさなかにあった。

 「自由の女神」の設計者は1874年にラブレーが依頼した彫刻家のフレデリク・バルトルディ(1834年生まれ)。
 右手にトーチを高々と掲げた自由の女神の姿は、ウジェーヌ・ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』を参考にしたと言われている。1830年7月のフランス革命をテーマに、右手にフランス国旗を掲げ、左手に銃を持って、上半身をはだけたまま突き進むマリアンヌの絵だ。
 女神の顔はバルトルディの母親シャロットがモデル。トーチを掲げる右腕は妻のジャンヌ・エミリーがモデルと言われている(「自由の女神物語から)。

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