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「数時間前、私は国王および帝王としての最期の職責を果たした」

 独立メディア塾 編集部

 英国エドワード8世(1894年6月23日~1972年5月28日)は、英国、海外自治領の国王、インド皇帝。退位後の称号ウィンザー侯爵としても知られる。
 離婚歴のある平民のアメリカ人女性ウォリス・シンプソンと結婚することが認められないため、1936年12月11日午後10時1分にBBCのラジオ放送を通じて、退位文書を読み上げた。イギリス国王としては歴代最短の在任期間325日で退位した。「王冠を懸けた恋」「王冠を捨てた恋」と言われた。

 エドワード8世は退位文書で王位を去ってもイギリスの繁栄を祈る心に変わりはないことを国民に語りかけた。そのうえで、王である前に一人の男性であり、自分の心のままに従いたく、結婚のために退位するのに後悔はないとして、次のように国民に語りかけた。
 「愛する女性の助けと支え無しには、重責を担い、国王としての義務を果たすことができないという事実を分かってほしい」。
 1483年のエドワード5世以来453年振りに未戴冠のまま退位した国王となった。
 放送終了後に、王族と最後の食事を摂った「元国王」のエドワードは、日付が変わった12月12日深夜にポーツマスの軍港から出航し、イギリスを去った。

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