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「普通の女の子に戻りたい」

 独立メディア塾 編集部

 キャンディーズ解散。1977年7月17日、日比谷野外音楽堂で開かれた「サマージャック‘77」というコンサートで突然、引退を表明した。伊藤蘭(愛称ラン)、藤村美樹(愛称ミキ)、田中好子(愛称ス―)の3人組。ランが大勢の観客に向かって「皆さん、今日は本当に、どうもありがとう」と感謝を述べた後、3人は号泣しながら、突然の解散宣言をした。ランが「私たち、皆さんに、謝らなければならない事があります」、ミキが「ごめんなさい」、スーが「許してください」と、それぞれファンに対して謝罪する。それから「私たち、9月で解散します」。その時に、ランが泣き叫びながら発言した「普通の女の子に戻りたい」は当時の流行語にもなった。

 「普通とはどういうことか」

 引退表明から8カ月余の1978(昭和53)年4月4日、後楽園球場に5万5千人を集め、キャンディーズのお別れコンサート(『ファイナルカーニバル』)が行われ、4年半の活動に終止符を打った。マスコミは歌謡界史上最大のショーと呼んだ。この模様は同年4月7日にTBS系列で全国に録画放送され、平均視聴率32.3%(関東地区)という単独アーティストによる音楽番組としては歴代1位の高視聴率を獲得した。最後に述べた「本当に私たちは幸せでした」も有名な言葉として残った。
 伊藤蘭は「相棒」の水谷豊と結婚。その後「普通とはどういうことか」というインタビューに答えて「人が人として感じる当たり前の気持ち。おかしなことはおかしい、正しいことは正しいと感じられる心というのかな」(インタビューは2019年6月2日のPuzz Feed Newsから。インタビュアーは神庭亮介氏)と語った。

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