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「この世の中には恐ろしい病気があるねえ。それは“死ねない”という病気だよ」

 独立メディア塾 編集部

 作家深沢七郎(1914年1月29日~1987年8月18日)の言葉。73歳。(「知識人99人の死に方」の中の末藤浩一郎氏執筆から)「中央公論」で「風流夢譚」を発表したが、皇居が民衆に占拠され天皇一家が処刑されるという設定に右翼から脅迫を受ける。出版元の中央公論社長宅が襲撃され、17歳の右翼少年に手伝いの女性が刺されて死亡、社長夫人が重傷を負った。

 「怖い小説を読まされた」と三島

 深沢七郎は「風流夢譚」への右翼の襲撃事件に衝撃を受け、2年間にわたって筆を折るように流浪の日々を送った。
 42歳で「楢山節考」が第一回中央公論新人賞を受賞したとき、選考委員の三島由紀夫は「ゆうべは怖い小説を読まされた。おかげで眠れなかったよ」と語った。1965年、50歳の時に埼玉県に「ラブミー牧場」を開き、男3人で農業生活を始めた。何度も心筋症の発作に見舞われた。表題の言葉は、その苦しい体験からのものだ。
 深沢は墓や仏壇も用意し、自作自演のお経テープまで作った。リストの「ハンガリー狂詩曲」やプレスリー、ローリングストーンズのBGMに載せて「般若心経」などを吹き込んだ。
 告別式の日、出棺の直前に、深沢の声が流れた。「お暑い中をありがとう。お別れに歌を聴いてください」。流れたのは自作の「楢山節」の弾き語りだった。

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