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「アラブ諸国は油田を爆破する」

 独立メディア塾 編集部

 OPEC(Organization of the Petroleum Exporting Countries)は国際石油資本などから石油産出国の利益を守ることを目的として、1960年9月14日に設立された。設立当初は、イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラの5カ国が加盟国。2020年現在では13カ国が加盟。表題の言葉はサウジアラビアのヤマニ石油相の、第一次石油危機の際の発言。(「キッシンジャー激動の時代③核と石油の世界戦略」原著H・A・キッシンジャー、訳読売新聞・調査研究本部)から。

 砂漠の豹 「イブン・サウド」の誕生

 OPECは1970年代には石油の価格決定権を国際石油資本より奪い、2度のオイルショックを引き起こした。1973年11月22日、第一次石油危機のとき、サウジアラビアのヤマニ石油相が「米、欧州、日本が報復してくるなら石油生産を80%カットする」と述べ、同時に油田爆破にも言及した。石油輸出国機構の本部は首都ウィーンに設置されている。2016年には非加盟国との協定でOPEC+に拡大した。
 1876年11月、アブドルアジズ(1876年11月26日 ~1953年11月9日)という、後にサウジアラビア国王になるイブン・サウドが生まれた。
 「砂漠の豹 イブン・サウド サウジアラビア建国史(ブノアメシャン著、河野鶴代・牟田口義郎訳)」によると、「砂漠の空虚と無限」しかなかったリヤドで、イブン・サウドはアメリカの石油資本アラムコに日に44万ドル、1年に1億6千万ドルの利権料を払うことになったという。


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