「あの日のこと」 vol.3 【目次】
 松尾 英里子 / 白鳥 美子
おかげ様で、今がある
弟たけしさんと
メディアでのタレント活動においては、北野武さん(映画監督)あるいはビートたけしの兄という肩書で紹介されることが多い北野大(きたの・まさる)さん。だが、北野さんの「顔」はそれだけではない。分析化学で博士号を取得、環境科学を専門とする工学博士としての顔、大学教授としての教育者の顔、また、7年前からは秋草学園短期大学の学長としての顔、さらに、この秋からは秋草学園理事長に就任し、経営者としての歩みも始めている。これほど多岐にわたる分野での活躍を支えている力の源、生き方の根底にあるものは何なのか。それが知りたくて、初秋の午後の学長室で、北野さんのお話を伺った。
(取材・構成・文/松尾英里子・白鳥美子)
■北野大(きたの・まさる)さん プロフィール
秋草学園短期大学 学長・理事長 / 工学博士
明治大学工学部卒業後、1972年に東京都立大学大学院工学研究科工業化学専攻博士課程修了。
分析化学で博士号を取得。
(財)化学品検査協会(現:化学物質評価研究機構)企画管理部長から淑徳大学国際コミュニケーション学部教授を経て、明治大学理工学部応用化学科教授、
2013年4月より現職。
経済産業省・化学物質審議会委員、環境省・中央環境審議会委員、残留性有機汚染物質(POPs)に関するストックホルム条約専門委員などを歴任。
2004年日本分析化学会・技術功績賞受賞。 2006年環境科学会・学会賞受賞。
タレント・ビートたけし氏(映画監督・北野武氏)の実兄。