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「あの日のこと」 vol.5 【目次】

  松尾 英里子 / 白鳥 美子

泣き過ぎると、涙って本当に涸れるんだよ 【目次】



マラソンの“瀬古利彦”――。1970年代後半から1980年代を知る者には、彼の黙々と走る姿が目に焼き付いている。とにかく、速かった。強かった。だが、代表に選ばれて初めてのオリンピック出場になるはずだった1980年のモスクワオリンピックが国家間の事情でボイコットされるなど、栄光の日々の裏には、思わぬ悲劇も多かった。「苦労もいっぱいあるけど、それを見せないようにしているんだよ」と明るく笑い飛ばす、現在の瀬古さん。ここに至るまでに、どんな日々を超えてきたのだろうか。

(取材・構成・文/松尾英里子白鳥美子






●瀬古利彦さん プロフィール
1956年、三重県生まれ。
高校時代から本格的に陸上を始め、インターハイでは800m・1500mで二年連続二冠を達成。
早稲田大学へ進み、故中村清監督の元、ランナーとしての才能を開花。
箱根駅伝では4年連続で「花の2区」を走り、3、4年次では区間新(当時)を獲得するなど、スーパーエースとして活躍した。
トラック・駅伝のみならず大学時代からマラソンで活躍し、国内外のマラソンで戦績15戦10勝。圧倒的な強さを誇る。
現役引退後は指導者の道に進み、オリンピック選手を3名輩出するなど後進の育成に注力。
2016年より日本陸連マラソンリーダーとしてマラソングランドチャンピオンシップ(MGC~五輪日本代表選考会)設立に奔走。2019年のMGCを成功に導いた。
現在、DeNAアスレティックスエリートアドバイザーを務める傍ら、日本陸連マラソンリーダーとして2024年のパリ五輪に向けて日本マラソンの強化活動を行っている。




(左)瀬古利彦さん(中央画面)松尾英里子(右)白鳥美子

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