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戦争で五輪は5回中止になった

 独立メディア塾 編集部

 オリンピックは過去5回も中止になっています。中止の理由はすべて戦争です。そのうち日中戦争や第二次世界大戦といった日本が関係している戦争で4回も中止になっています。辛くて悲しい歴史ですね。

 2020年の東京五輪は第32回大会です。2020年の東京大会は二度目と言われていますが、実は三度目になるはずでした。日本は1932年に立候補を表明し、紆余曲折を経て1940年(昭和15年)の第12回大会開催が決まりました。アジアで初の五輪、紀元2600年記念ということで東京大会の準備は盛り上がったようです。明治神宮外苑に10万人収容の競技場を作る構想やテレビ中継の計画もあった、とウイキペディアにも出ています。

 ところが大会準備中の1936年に「2・26事件」が起き、さらに38年に「日中戦争」に突入しました。特に日中戦争の長期化で鉄鋼などの建設資材がひっ迫したことや、軍部の反対などで最終的に返上を決めざるを得ませんでした。39年には第二次世界大戦が始まり、41年には「太平洋戦争」に入ったので、五輪どころではなかったわけです。

 この年、冬の五輪も札幌で決まりでしたが、夏と同じ理由で返上になりました。
 4年後の第14回ロンドン大会、冬のコルチナ・ダンペッツオ大会も「第二次世界大戦」が原因で中止になったのです。
 東京大会の前に中止になった1916年の第7回ベルリン大会は第一次世界大戦が原因でした。
 平和の祭典が戦争で中止になる、皮肉なことです。
(編集部)

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