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時代が変わる

テレビ屋 関口 宏

 新型コロナ感染が収まらぬ中、ロシアのウクライナ侵攻が始まり、日本では元総理大臣が凶弾に倒れ、アメリカの中間選挙では大方の予想に反し、民主党の善戦が伝えられた2022年もあと僅かになりました。皆様は、この2022年をどんなお気持ちで見送ろうとされているでしょうか。


 僭越ながら私の思いを述べさせていただくなら、時代が大きく変わろうとしている印象を強くした1年だったと感じています。それは様々な要素が絡み合ってのものなのですが、その1つを挙げるなら、アメリカの中間選挙で少なからず影響を与えたと指摘された「Z世代」の登場です。

 「Z世代」とは、2000年前後生まれの、デジタルネイティブ(柄にもなく横文字になります)。つまりネット、パソコン、スマホ等が当たり前のように存在する時代に生まれてきて、なんの不思議もなくそれらを使いこなす世代のことを言うのだそうです。そんな時代に育った世代の感覚・感性とはどんなものなのか。アナログ丸出しの私に説明できるものでもないでしょうし、この世代間ギャップには、どうやっても理解できない領域が出来てしまったと思われます。

 私には孫がおりませんので、ここでも偉そうなことは言えないのですが、孫持ちの友人に聞きますと、「孫が可愛いことは間違いないが、ある程度成長すると、ほとんど共通の話題がなくなる」とのこと。つまり、それに似た異世代の人間関係が、社会のあちこちで不理解を起こしているのですが、その善し悪しは別にしても、これも時代が変わる要素の1つであることに変わりありません。

 多少の世代間ギャップならいつの時代にもあったのかもしれませんが、デジタルネイティブ「Z世代」は、大袈裟ではなく、人類史上全く新しい人達が登場してきたのであり、これより先は、このデジタルネイティブ「Z世代」の時代になるのです。

 この世代は、新聞、雑誌、テレビをほとんど見ないそうです。そして、ネット、パソコン、スマホによる情報はたっぷり持っていて、それで十分事足りているようです。でもそれはアナログ世代が親しんできた「マスコミ」とは違う、それぞれが別々の「ミニコミ」なのではと、アナログ老婆(爺)心が心配するのですが、これも善し悪しは別として、新世代が新しい時代を作って行くことになるのでしょう。

 こうした現象に加えて2022年は、戦争による悲惨さと人間のエゴを、もろに見せつけられました。それは世界の人々に大きな影響を与え、自分の国はどうあるべきかを考えさせられました。我が国もその影響を受けざるを得ないと思われます。

 さらに世界全体を見渡せば、環境破壊、人口増加。食糧不足、世界の格差・分断化、資本主義・民主主義の脆さ等々が、今まで以上の行き詰まり状態になっているように見えてきました。

 そして3年にわたる新型コロナの規制は、人間にとって「自由」の大切さを改めて認識させられました。しかしビジネスの世界では「リモート」の効用に気がつき、今後のオフィスの在りようを変えるでしょうし、学校のあり方も変わるかもしれません。
 それでも人と人のコミュニケーションは、同じ空間で、目と目を合わせながらでなければ、大切なことは伝わり難いことも分かりました。
新型コロナは厄介ですが、反面、「人間とは何か」を我々に問いかけたのです。

 SAYONARA 2022。

 来たるべき新しい年には僅かでも、「好転」の兆しを期待したいと思います。


 テレビ屋  関口 宏


 追伸。 
 私事で申し訳ありませんが、このコラムを書き上げた11月24日。コロナの陽性が分かり、1週間の隔離生活を余儀なくされました。幸い、軽い症状でしたので、すでに普段通りの生活に戻りましたが、何とも複雑な想いの中で年を越すことになりそうです。

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