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ジョージア州で武装右翼結集大会

元テレビ朝日モスクワ支局長 武隈 喜一

 大統領選挙を前に、新型ウィルスは製薬会社と政財界エリートの陰謀だとするグループと武装右翼集団の結集大会”Red Pill Expo”が、先週末10月11、12日に、ジョージア州Jekyll島で開かれた。
 この大会は、極右武装組織Oath Keepersのスチュワート・ローデス(Stewart Rhodes)が呼びかけたもので、350人ほどの右翼団体、陰謀論グループが結集した。

  元軍人、元警察官ら2万5千人

 Oath Keepersは2009年に元軍人、元警察官を中心として結成され、2万5千人を擁する武装組織だ。この組織は、この夏、全米各地で起きた”Black Lives Matter”の集会を、ライフルや自動小銃で武装して威嚇したり、トランプ大統領の選挙集会の警備を自発的に勤めていた。
 ”Red Pill Expo”集会では、スチュワート・ローデスが”Black Lives Matter”の運動を「共産主義者の戦線」だとして、参加者に、「今後30日でそれぞれの町や地域を組織せよ。いまこそ、メンバーとともに立ち上がる時だ」と語り、大統領選挙が近づいた今こそ、銃器の訓練と武装組織としての活動を積極的に行うよう呼びかけた。

  極右と陰謀論グループが一堂に

 専門家によれば、極右武装組織はオンラインなどでも大統領選挙に活動の焦点を絞るよう盛んに煽動していて、ことに、トランプ大統領が第一回討論会で“Stand by”と呼びかけて以降、活動が活発化しているようだ。
 ローデスも集会では「選挙当日には激戦州の投票所にわれわれの仲間を配置し、選挙を守る」と発言した。
 この集会が注目されるのは、極右武装グループと陰謀論グループが一堂に会したことで、新型コロナウィルスは大手製薬会社とビル・ゲイツの画策した陰謀であると断じるとともに、英国の陰謀論組織などからもビデオ・メッセージが届くなど、国際的な連携を示している。

(2020.10.14)

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