議会に突入、名うての陰謀論者、右翼たち
元テレビ朝日モスクワ支局長 武隈 喜一
「トランプ大統領は救世主」
顔をアメリカ国旗の赤・白・青の三色に塗り、水牛の角をつけた毛皮のヘルメットをかぶる男は、アリゾナ州に住むジェイク・アンジェリ Jake Angeliという〈QAnonシャーマン〉として知られる陰謀論の中心人物だ。アンジェリは、トランプに反対する民主党や共和党の議員や政府関係者は悪魔崇拝の児童性愛嗜好者で「裏切り者を絞首台にかけるまでは、本当の希望はない」とフェイスブックやツイッターに投稿を続けている。アンジェリはトランプ支持集会の常連で、アリゾナの開票センターで「不正な選挙」に抗議するデモを開くなど、「選挙は不正だ!」と主張するトランプ大統領を救世主と称えている。ニック・オクス(〇印)
そして武装した集団の中にいるのは、〈プラウド・ボーイズ・ハワイ〉の創設者ニック・オクスNick Ochsだ。オクスは暴挙の最中に「議事堂からハロー lol」とツイッターに投稿していたが、極右グループの中では有名な扇動者だ。6日夜、CNNのインタビューに答えたオクスは「俺たちは議事堂に侵入したんじゃなくて、散歩しながら動画を撮っただけだ」とうそぶいている。
ジョネットの撮った動画
そして25分間の動画をライブでツイッターに投稿し続けたのが、ティム・ジョネットTim Gionetだ。ジョネットは2017年夏のシャーロッツビルの”Unite the Right”(右翼よ、結集せよ)の大会に参加している。シャーロッツビルでの武装右翼とアンティーファの衝突は、米国では散発的に各地で組織されてきた過激なトランプ支持の白人至上主義グループが一堂に会して活動を暴力化した集会だった。ジョネットは多くのオンラインプラットフォームから投稿禁止措置を受けている。
ナンシー・ペロシ下院議長の執務室の椅子にふんぞり返った写真に写るのは、「ビゴー」ことリチャード・バーネットRichard “Bigo” Barnettだ。60歳になるバーネットはアーカンソー州の銃保有推進団体のリーダーで、その日の朝に、「時は今。愛国者を守るベストな行動をしよう」とツイートしていた。
「もし議事堂突入が黒人だったら」
彼らはトランプ政権の発足とともに、活動を活発化してきた過激な組織のリーダーたちで、彼らが一堂に会していること自体、この日の集会が、当初からデモ行進では収まらない計画をもっていたことをうかがわせる。彼らはこれまでのところ一人として逮捕されていない。『ガーディアン』に寄稿した黒人活動家デレッカ・パーネルが嘆いているように、「もし、これが黒人だったら、国家の暴力装置はどう対処していたのだろう?」と想像すれば、トランプ政権が誰のための政府だったのか、よく理解できるように思える。
「大統領選 メディアの現場から」の他の記事
-
地味? バイデン大統領
すったもんだしたものの、1月20日にはバイデン新大統領が誕生したアメリカ。その数日前、5人の死者が出た議事堂乱入事件が起きた時には、どうなるものかハラハラさせられましたが、州兵2万...
-
関口 宏
2021.02.01
-
-
「行動は今だ」―武装右翼から大統領への書簡
首都ワシントンDCには、1月20日に行われるバイデン次期大統領の就任式に向け、治安を維持するために2万人の州兵が動員される予定だ。いま米軍が海外の紛争地域に展開している兵員数は、1月...
-
武隈 喜一
2021.01.16
-
-
ホワイトハウス、緊迫の6時間
共和党下院議員のケヴィン・マッカーシーは暴徒に占拠された議事堂からトランプ大統領の娘婿で、中東から戻ったばかりのジャレッド・クシュナー上級顧問に電話し、同じく共和党の上院議員...
-
武隈 喜一
2021.01.15
-
-
アメリカ議会が包囲された日
1月6日は、各州で決まった選挙人の数を両院議員の会議で数え上げ、上院議長が「次期大統領」を宣言する日になるはずだった。通常ならば、投票から始まった大統領選挙の長いプロセスに、最...
-
武隈 喜一
2021.01.08
-
-
アメリカは誰のものか
12月11日、米国食品医薬品局はファイザー社の新型コロナウイルスワクチンに、初めて緊急使用許可を出した。まず290万回分のワクチンが供給され、医療従事者や施設の高齢者を対象に接種が始...
-
武隈 喜一
2021.01.01
-
-
「選挙は不正」は、あこぎな「資金集め」?
バイデン次期大統領の政権移行チームへの機密情報のブリーフィングも始まり、国務長官、財務長官など主要閣僚も続々と発表された。 トランプ側が「選挙に不正があった」として仕掛けて...
-
武隈 喜一
2020.12.07
-
-
4年も磨いた「ウソを売る技術」
トランプ大統領は大勢の支持者を前にこう述べた。 「大事なことは他のコミュニティを監視することだ。この選挙が盗まれないように。この選挙が盗まれないことを望む」。 そしてツイ...
-
武隈 喜一
2020.11.25
-
-
「永遠の虚偽」と権力の正当性
米国のような民主的な社会の国でも独裁支配は成立しうる。人は指導されていたいという欲望と、自由でいたいという欲望にとらわれているからだ。大統領を選んだのは自分たちなのだ、と考え...
-
武隈 喜一
2020.11.25
-
-
もし大統領から電話がきたら?
ミシガン州ウェイン・カウンティはデトロイトを含む大都市圏だ。ミシガン州では、バイデン候補がおよそ14万8000票の大差をつけて、トランプ大統領を破っている。僅差ならともかく、これだ...
-
武隈 喜一
2020.11.22
-
-
クラーケンを解き放て!
11月13日の金曜日、Foxビジネスネットワークに出演した弁護士シドニー・パウエルは、トランプの調査チームは不正投票の大量の証拠をもっていて、カギとなる州の選挙結果を覆すために、その...
-
武隈 喜一
2020.11.20
-
-
トランプは自分を恩赦できるか
11月の第四木曜日は感謝祭(Thanksgiving Day)だ。今年は11月26日にあたる。この日は日本のお正月のようなもので、家族や親族、友人が遠方から集まって、みんなで食卓を囲む。たぶん、米...
-
武隈 喜一
2020.11.19
-
-
トランプのプライベートヘリ、売り出しに
トランプ大統領がジェット機やヘリコプター好きであることは広く知られている。トランプを米全国区の人気者に押し上げたNBCの番組 ”The Apprentice” も ”Trump” マークの付いた自家用ジェ...
-
武隈 喜一
2020.11.12
-
-
マードック王国、揺れる論調
メディア王ルパート・マードックが権勢を振るうメディアは、米国の保守系市民に強い影響力を持つだけでなく、ウォールストリートのCEOたちやワシントンの共和党中枢にも大きなインパクトを...
-
武隈 喜一
2020.11.10
-
-
トランプが負けた日
11月7日土曜日の朝は、この季節にしてはめずらしく暖かい晴天だった。起きるとすぐにテレビをつけた。MSNBC、CNN、Fox Newsとチェンネルを回し、10時すぎまで、放送5日目に入った各局の選...
-
武隈 喜一
2020.11.10
-
-
TV各局、大統領会見をカット
11月5日午後6時すぎ、トランプ大統領は3日未明以来はじめてカメラの前に姿を見せ、ホワイトハウスで会見を始めた。当落のはざまにある大統領の会見をテレビ局が生中継で伝えるのはニュース...
-
武隈 喜一
2020.11.07
-
-
大統領選の視聴数は20%ダウン
大統領選挙の開票作業はまだ続いているが、11月3日の20時から23時の各局開票特番の平均視聴数は5690万人で、2016年の7140万人から20%ダウンした。 これは三大ネットをはじめCNNやM...
-
武隈 喜一
2020.11.06
-
-
トランプ、Foxに当打ち取り消し迫る
11月3日の夜、フロリダ州を接戦の末に制したホワイトハウスは勝利の予感に沸き立っていた。その熱気に水をさしたのは、ほかならぬFox Newsの速報だった。午後11時20分、Foxはまだ73%しか...
-
武隈 喜一
2020.11.06
-
-
「簡単な予測だ――バイデンが勝つ」
「民主党員諸君、恐れる必要はない。私のこれまでの選挙予測の中では、今回はもっとも簡単な予測だ。バイデンが勝つ」――誰もが米国選挙通になるこの時期に、しかも投票日前日にこんな大胆...
-
武隈 喜一
2020.11.03
-
-
「悪いことがフィラデルフィアで起きている」
9月末の第1回討論会でトランプ大統領は言った。 「悪いことがフィラデルフィアで起きている。何万もの票が捏造されている」。 フィラデルフィア市は最大の激戦州ペンシルべニア州の...
-
武隈 喜一
2020.11.03
-
-
The Day After Election Day
30年以上にわたって歴代の大統領を取材してきたベテランジャーナリストでピューリッツァー賞も受賞したことのあるロン・サスキンドの”The Day After Election Day”という記事が、10月30日...
-
武隈 喜一
2020.11.01
-
-
トランプ敗北ならFoxどうする
Fox Newsはトランプ大統領の宣伝機関といえるほど政権と近くなりすぎてしまっているので、「トランプが選挙で負けたらFoxはどうするのだろう?」という素朴でもっともな疑問に、10月29日付...
-
武隈 喜一
2020.11.01
-
-
バイデン陣営、最終週に56億円のCM
トランプ陣営は運動資金不足によって、フロリダ州、アイオワ州、ネバダ州でのTV広告を取りやめたが、投票日までの最終週で、バイデン陣営は5410万ドル(約56億8000万円)をTVのスポットCM...
-
武隈 喜一
2020.11.01
-
-
投開票日を楽しむ基礎知識
『ワシントン・ポスト』紙(10月27日)が「投票日の夜とその後の究極のサバイバル・ガイド、質問と回答」として、注目点を整理している。なかには「投票所にいって〈あなたは投票できない...
-
武隈 喜一
2020.11.01
-
-
郵便投票の増で出口調査は無意味に
Fox Newsの「当打ちデスク」アーノン・ミーシュキンについては9月末のリポートで伝えたが、この経験豊かなミーシュキンによれば、今年は郵便投票があまりにも増えすぎて、通常の出口調査は...
-
武隈 喜一
2020.10.29
-
-
勝つのはどっち? 世論調査の醍醐味
あと2週間もすれば、どうせ大統領選挙の結果が出るのだから、どちらが勝つかと予想したり、有権者の投票行動を読み取ったりすることは無駄なことのように思われるが、大統領選挙は複雑極ま...
-
武隈 喜一
2020.10.29
-
-
「トランプ・クーデターは起こりえない」か?
このところ、選挙投開票日の混乱やその後の騒乱の可能性を想定する記事やリポートが米国のメディアを賑わしているが、「トランプのクーデターは起きない」と固く信じる人たちもいる。『ニ...
-
武隈 喜一
2020.10.26
-
-
バイデン陣営、地味なTVスポットが効果
前回2016年の選挙では、異常なほどの注目を浴びて、TV広告さえ大規模に打つ必要のなかった「視聴率男」トランプとその陣営にとって、現職の大統領とはいえ、今年はオーソドックスな長丁場...
-
武隈 喜一
2020.10.23
-
-
「カーニバルは終わった」か
10月17日までに、すでに期日前投票、郵便投票を合わせて1800万人により投票権が行使された。CNNの世論調査では16ポイント、NBCの調査では11ポイント、そしてガーディアンの調査では17ポイ...
-
武隈 喜一
2020.10.23
-
-
希望が匂わない大統領選のシナリオ
個人的な体験を言えば、こんなに先行きの見えない興奮を誘う選挙は、1989年3月にモスクワで開かれたソビエト第1回人民代議員大会以来だ。その選挙で、ソビエト共産党書記長ゴルバチョフに...
-
武隈 喜一
2020.10.23
-
-
ジョージア州で武装右翼結集大会
大統領選挙を前に、新型ウィルスは製薬会社と政財界エリートの陰謀だとするグループと武装右翼集団の結集大会”Red Pill Expo”が、先週末10月11、12日に、ジョージア州Jekyll島で開かれた。...
-
武隈 喜一
2020.10.23
-
-
選挙資金が不足、共和党は危機感
トランプ大統領の元側近にロジャー・ストーンという人物がいる。長年、共和党のストラテジストをつとめ、2016年の選挙ではトランプ陣営の選挙アドバイザーとして当選に貢献したが、ロシア...
-
武隈 喜一
2020.10.23
-
-
暴力と憎悪 「Proud Boys, stand by!」
小学校の時、学級会の進め方を教わった。 「人の話を聞くこと」「人の話を途中で遮らないこと」「要点をまとめてしゃべること」「同じことを何度もしつこく繰り返さないこと」「他人(家...
-
武隈 喜一
2020.10.04
-
-
トランプという「怪物」を作った男
ドナルド・トランプというニューヨークの不動産ディベロッパーが全米で知名度を得たのは、2004年1月にNBCで始まったリアリティショー”The Apprentice”(アプレンティス=見習い修行)に出演...
-
武隈 喜一
2020.10.04
-
-
この選挙は米国を壊す
9月23日、トランプ大統領は記者会見で「選挙で負けた場合は負けを認めるのか?」との問いに、「まあ、何が起こるか見てみよう。わたしは前から郵便投票に文句を言ってきているが、郵便票は...
-
武隈 喜一
2020.10.01
-
-
負けたら戒厳令を敷け!
トランプ大統領の元側近にロジャー・ストーンという人物がいる。長年、共和党のストラテジストをつとめ、2016年の選挙ではトランプ陣営の選挙アドバイザーとして当選に貢献したが、ロシア...
-
武隈 喜一
2020.09.30
-
-
トランプ陣営、選挙資金枯渇か
8月の選挙献金は民主党バイデン候補が3億6500万ドル(約388億円)を集め、トランプ陣営の2億1000万ドル(約220億円)を1億5400万ドル(約161億円)上回った。トランプ大統領は個人資産から...
-
武隈 喜一
2020.09.13
-
-
郵便投票は届くのか?
新型コロナウイルスの勢いが一向に衰えない今年の米国の大統領選挙では、郵便投票が勝敗のカギを握りそうだ。いま問題となっているのは、郵便票が集計期日までに届かなかったり、そもそも...
-
武隈 喜一
2020.09.13
-
-
トランプの主戦場はYouTube
2016年の大統領選挙ではFacebookを使いに使ってヒラリー・クリントン候補を圧倒したトランプ陣営が、今年の大統領で宣伝活動の主戦場として選んだ媒体はYouTubeだ。 TVの選挙CMは出来合...
-
武隈 喜一
2020.09.13
-
-
「トランプは敗北を認めない」が47%
2000年の米大統領選挙で、民主党のアル・ゴア候補がフロリダ州の得票数で共和党のジョージ・W・ブッシュ候補に、わずか537票差で敗れたことが連邦最高裁で確定したのは、投票日から1か月以...
-
武隈 喜一
2020.09.06
-
-
”Red mirage”の不気味な影
民主党の大統領候補指名をバイデン氏と最後まで争ったバーニー・サンダース氏が、議会やメディアに対して、トランプ大統領が選挙に負けた後もハワイトハウスに居座り去ろうとしない、「悪...
-
武隈 喜一
2020.09.06
-
-
トランプ、勝利の方程式
日本から見ていると、600万人が新型コロナウイルスに感染し、18万人を超える死者を出して、明らかに感染症対策に失敗したように見える米国。黒人差別を放置することによって全米各地で混乱...
-
武隈 喜一
2020.09.04
-
-
米大統領選挙、ラストスパートへ
11月3日に投票を迎える米国大統領選挙は、民主党、共和党の全国大会を終え、選挙戦のラストスパートに入った。両党の全国大会のテレビ視聴数は、2日目を除いて、リモートを基本とした民主...
-
武隈 喜一
2020.09.01
-
-
ムーア監督、「トランプ再選」の警鐘
2016年の選挙でドナルド・トランプの勝利を早くから予想した数少ない人物であるマイケル・ムーア監督が、自身のFacebookで「トランプへの熱狂は急速に高まっている」と投稿し、トランプ再...
-
武隈 喜一
2020.09.01
-
-
中国を標的に――バノンの戦略
トランプ大統領を2016年の選挙で勝利に導いた立役者スティーブ・バノンは、首席戦略官というホワイトハウスの要職を離れた後も、2020年の選挙へ向けてトランプ再選のためのグランド・デザ...
-
武隈 喜一
2020.08.01
-
-
大統領をSocial Mediaから締め出し
4年前にはTwitterへの投稿を繰り返すトランプ候補の発信術はとんでもなく異様だった。その一方で、対抗する民主党のヒラリー・クリントン候補への誹謗中傷を繰り返してFacebookに投稿し、T...
-
武隈 喜一
2020.08.01
-
-
TikTokめぐり米中データ冷戦
ポンペイオ米国務長官は、7月6日夜のFox Newsの番組で、TikTokなど、中国に拠点を置く企業が米国で展開するソーシャルメディアのアプリの使用禁止を検討していることを明らかにした。国務...
-
武隈 喜一
2020.08.01
-
-
大統領、選挙報道に直ちに苦言
ホワイトハウスの大統領執務室に置かれているテレビ・モニターの数は4台とも6台ともそれ以上とも言われているが、トランプ大統領のTV報道への反応の速さにはいつも驚かされる。 保守...
-
武隈 喜一
2020.08.01
-
-
バイデン候補が本格始動
民主党の大統領候補指名が確実になったとはいえ、新型コロナウイルスで露出が減り、影が薄かったジョー・バイデン候補が、ようやく本格的なTV広告の展開に乗り出した。 トランプ大...
-
武隈 喜一
2020.07.01
-
-
共和党に”反Trump”派
前回2016年の大統領選挙では、トランプ候補の粗暴なポピュリズムとモラルのなさに、共和党内部からも“Never Trump”(トランプだけは御免だ)という動きがあった。議員のなかにも党の重鎮に...
-
武隈 喜一
2020.07.01
-
-
トランプ集会つぶした? TikTokのZ世代
新型コロナウイルス感染の拡大で休止していたトランプ大統領の支持者集会が、6月20日、オクラホマ州タルサで再開された。トランプ陣営では1万9200席の会場一杯に支持者が集まると予想し、...
-
武隈 喜一
2020.07.01
-
-
大統領、ナチスのマークを悪用
トランプ大統領の常識外れの選挙キャンペーンには慣れたつもりだったが、6月18日のWashington Postを見てまたひとつ驚いた。「トランプ選挙チーム、ナチスが政治囚に用いたマークをキャン...
-
武隈 喜一
2020.07.01
-
-
子供をネット被害から守れ ニュージーランド、本気の試み
デジタル・ネイティブの子供たちをインターネットの脅威からどのように守るかは、世界共通の課題だ。親の世代よりも楽々と、空気のように携帯やPCを使いこなす一方、若者たちを狙った犯罪...
-
武隈 喜一
2020.07.01
-
-
大統領のプロパガンダTV局
米国にはTVメディアの公平性、中立性はない。ことごとく党派性によって分断されている。 Fox Newsは「もっともトランプ大統領に近いメディア」と言われているが、それでも「矜持」とは...
-
武隈 喜一
2020.07.01
-
-
Snapchatもトランプ投稿を制限
デモ隊に対する軍の投入を示唆するトランプ大統領のツイート「略奪が始まる時、銃撃も始まる」に対して、Twitter社が「この投稿は暴力を賞賛しており、規則に違反している」との警告ラベル...
-
武隈 喜一
2020.06.06
-
-
「Antifa」の偽造アカウント
白人警官の暴力によって黒人男性ジョージ・フロイドさんが死亡した事件をきっかけに全米で抗議活動が広がっている。一部で略奪や暴行が発生したことを受けて、トランプ大統領は5月31日、「...
-
武隈 喜一
2020.06.06
-
-
分断されたメディア
新型コロナウイルスの感染者が19万人を越え、今でも毎日1000人前後の新しい感染者が出ているニューヨーク市では、Stay-at-homeがもう2か月続いている。 ニューヨーク州のクオモ知事は毎...
-
武隈 喜一
2020.06.01
-
-
「バイデンは中国に弱腰だ!」 ―― トランプ陣営の選挙戦略
4月27日現在、米国国内の新型コロナウイルス感染者は97万人を越え、死者は5万4000人を越えた。 トランプ大統領の感染症対策の初動については多くの批判が続いているが、専門家も同席し...
-
武隈 喜一
2020.05.01
-
-
政治化する新型コロナウィルス ―― トランプ非難のCM
大統領選挙の年でありながら、新型コロナウィルスの猛威によって、民主党のバイデン、サンダース両候補も集会は開けず、予備選も延期になり、新聞やテレビからも大統領選挙の話題は消えた...
-
武隈 喜一
2020.04.11
-
-
ビッグ・データが勝敗を決する
2012年、ミット・ロムニー候補が大差でオバマ大統領の再選を許した共和党は、選挙での敗因を分析して”Growth and Opportunity Project”(成長とチャンス計画)という100ページの冊子を作成...
-
武隈 喜一
2020.04.01
-
-
デジタル情報戦争こそトランプの再選戦略
―― アメリカ・メディアの現状3月3日のスーパーチューズデーを前に、民主党の候補者選びは混戦となっているが、トランプ大統領は着々と再選戦略を進めている。トランプ陣営がことに力を入れているのが「情報戦争」、SNS...
-
武隈 喜一
2020.03.01
-